神楽坂の「愚直に」を訪問しました。今回で5回目です。前回の食事の際に予約していた再訪。
この日はまだ移転前の店舗でした。白子や蟹、ふぐに、筍やせりも加わるおまかせをいただきました。
お店について
「愚直に」は、2020年に開業した石かわグループの日本料理店です。
訪問当時は、飯田橋から神楽坂の坂を上る途中のビルにありました。白木のカウンターを中心とした、落ち着いたお店です。料理を仕上げる様子を近くで眺められるのも、ここに通う楽しみの一つです。
この日は早い時間からの食事でした。店内にも余裕があり、大塚さんとゆっくりお話しできました。若いスタッフの動きもスムーズでした。

店主について
店主は大塚将人さん。1988年生まれ、長野県出身です。
料亭や海外事業で経験を積んだ後、石かわグループに入りました。2020年の開業時から「愚直に」の店主を務めています。
この日は、長野のことや修業時代のこと、料理への考え方を伺いました。料理をいただきながら、作り手の話を聞ける。カウンターで過ごす時間の楽しさを感じました。
この日のおまかせ
焼き白子
柑橘の器に、焼き目をつけた白子。上には山葵が添えられています。
白子は普段、あまり好んで食べる食材ではありません。それでも、この日はおいしいと思いました。水っぽさや臭みがなく、濃厚な味わいが残ります。最初の一品から印象に残りました。

筍
筍も登場し、冬の食材を楽しみながら春の訪れを感じます。

松葉蟹の真丈
この日、特によかったのが松葉蟹の真丈でした。口当たりがきめ細かく、蟹の甘みがよく分かります。出汁が強すぎず、真丈と一緒に味わっておいしい。今回、最も印象に残った料理です。

ふぐの刺身
薄く引いたふぐに、細切りの皮と橙が添えられています。身の弾力と淡い旨味を楽しみます。橙を少し絞ると、さっぱりといただけました。


金目鯛
皮目を炙った金目鯛です。皮の香ばしさがあり、身には脂がのっています。火を入れすぎず、魚のおいしさを残した仕上がりでした。

白甘鯛の西京焼き
焼き物は白甘鯛の西京焼きです。味噌の甘さが控えめで、白甘鯛の身の味がよく分かります。焼き加減もよく、魚料理が続いても飽きずにいただけました。

更科そば、からすみ、聖護院かぶら
白い更科そばに、薄切りのからすみを重ねています。からすみの塩気に、聖護院かぶらのやわらかな甘みが合います。季節ごとに添えるものが変わるそばも、この店の楽しみです。

ツキノワグマとせり
ツキノワグマの肉にせりを合わせた温かい一皿です。脂の甘みと、せりの香りが印象的でした。熊肉らしい味わいがありながら、重さは感じません。

さわら、百合根、壬生菜の土鍋ご飯
締めは、さわらと百合根、壬生菜のご飯です。炊き上がった土鍋を見せていただきました。大きなさわらの切り身に、百合根と青い壬生菜が並びます。ご飯の炊き加減もよく、最後までおいしくいただけました。


紹興酒とキャラメルのアイス
甘味は紹興酒とキャラメルのアイス。小豆といちごが添えられています。紹興酒のアルコール感が少し残る、大人向けの味わいでした。

この日いただいたお酒
この日は日本酒の「大信州」もいただきました。


Yummies View
普段あまり好まない白子を、おいしいと思えたこと。松葉蟹の真丈の口当たりと、蟹の甘み。この二品が特に印象に残りました。
魚の焼き加減にも、以前よりよくなっていると感じるところがありました。通うたびに変化があるのはうれしいものです。
ただ、価格もかなり上がりました。料理がよくなったことと、支払う金額への満足感は、分けて考えたいと思います。
大塚さんとゆっくり話せたことも含め、楽しい食事でした。新しい店舗でどんな料理をいただけるのか、次の訪問も楽しみです。






