6月の初訪問が楽しく、約ひと月半ぶりに「銀座 きた川」へ。
今回は、とうもろこしのすり流しから始まる夏の献立。八寸の夏野菜、甘鯛と冬瓜のお椀、産地の異なる鮎の食べ比べを楽しみました。
再訪して、天ぷらを日本料理のコースにうまく取り込んだ、この店のスタイルがよりはっきりと感じられました。
お店について
銀座2丁目にある「銀座 しのはら」の姉妹店。2022年に開店した、カウンター中心の日本料理店です。
「銀座 しのはら」で学んだ若手が活躍し、季節の日本料理に天ぷらなどの技術を取り入れています。
店内には落ち着きがありながら、料理人との会話も楽しめる雰囲気があります。今回も気持ちよく食事ができました。

店主について
店主の北川一行さんは、「銀座 しのはら」で修業し、2022年の開店時から「銀座 きた川」を任されています。
若手の料理人とともに、丁寧な料理と明るい接客で迎えてくれます。料理に集中しながらも、気負わず過ごせるところが好きです。

この日の料理

とうもろこしのすり流し
最初は、とうもろこしのすり流し。とうもろこしの甘さを味わう、夏らしい始まりでした。

夏の八寸
八寸には、万願寺唐辛子とじゃこ、毛蟹・胡瓜・苦瓜の土佐酢ジュレなどが並びます。見た目も鮮やかで、6月とは違う夏の食材を楽しめました。
特に印象に残ったのは、鴨ロースの夏野菜焼き浸し。鴨の香ばしさと、みずみずしい野菜の組み合わせがよかったです。

季節の天ぷら

いかぬた和え、大徳寺麩黄身酢、豚角煮

枝豆、コンソメジュレ、芋湯葉、すり流し

きじはたの油通し
向付は、油を通したきじはた。塩と酢橘でいただきました。味付けがシンプルなので、魚の旨みをじっくり味わえます。前回の鯛に続き、魚に油を使う仕事が今回も印象に残りました。

畳いわし

甘鯛と冬瓜
出汁がそれぞれの素材の味を支えています。八寸や向付の後に、ほっとする一品でした。

海老天の手巻き寿司

郡上鮎と琵琶湖の鮎
焼物は、郡上鮎と琵琶湖の鮎の食べ比べ。産地の異なる鮎を並べていただくと、風味の違いを楽しめます。骨煎餅の香ばしさと、カリッとした食感もよかったです。


鱧の天ぷら

すっぽんの串焼き
すっぽんの串焼きは、前回に続いて登場。


秋田ポーク
玉鋼焼きは、6月の讃岐コーチンから秋田ポークに変わっていました。丁寧に焼き上げられ、食感と風味のバランスがよい一品です。


天ばら、とうもろこしご飯、十割蕎麦
締めは、天ばらと赤だし、とうもろこしご飯、十割冷かけ蕎麦。
とうもろこしは、最初のすり流しとは違う形で再び登場します。ご飯ものを楽しんだ後に、冷たい蕎麦をいただけるのもうれしいところです。



瀬戸内レモンのシャーベットと水羊羹
最後は、瀬戸内レモンのシャーベットと水羊羹。
レモンの酸味で、さっぱりと食事を終えました。



Yummies View
二度目の訪問では、初夏から盛夏へと変わった献立を楽しみました。とうもろこしや夏野菜、冬瓜、鮎。きじはたの油通しや鮎の食べ比べも印象に残りました。
料理は丁寧で、締めのご飯や蕎麦まで満足できる内容。若手が生き生きと働く、明るい雰囲気にも好感を持ちます。
ただ、自分の中では、この店の位置付けに少し迷いが残りました。天ぷらを軸にした日本料理と考えると納得できますが、天ぷらを目当てにするなら、専門店でじっくり食べたい気持ちもあります。
八寸やお椀、焼物、天ぷらを一度に楽しめることは、この店の魅力。その幅広さを楽しむ店なのだと思いますが、次に何を目当てに訪れるかは、まだはっきりしません。
この店の訪問記
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- 銀座|銀座 きた川|繊細な天ぷらと、若手が生き生きと働くカウンター






