小田原の風祭にある「うなぎ亭 友栄」を訪問しました。
2012年から2015年まで、ミシュランガイドで4年連続一つ星を獲得。The Tabelog Awardでは2023年から2026年まで4年連続でSilverを受賞し、うなぎ百名店2026にも選ばれています。うなぎ専門店の中でも、全国から客が訪れる一軒です。
お店について
「うなぎ亭 友栄」は、小田原市風祭にあります。箱根登山電車の風祭駅から徒歩約7分。小田原から箱根へ向かう国道1号沿いにあり、箱根観光の前後にも立ち寄りやすい場所です。
友栄は1978年に下田で開業し、1996年に小田原へ移転しました。「料理は素材で決まる」を掲げ、最上級とされる「アオうなぎ」、またはそれに準ずるうなぎを厳選しています。
今回、事前に電話でうなぎを確保して訪問しました。席の時間指定はできません。
当日は到着順に案内されます。10時半過ぎに到着すると、すでに多くの人が待っていました。待ち時間は約1時間。順番が近づくと電話をいただけるため、近くの喫茶店で過ごしました。

店主について
友栄を率いるのは、二代目の佐藤栄祐氏です。
初代が積み上げたうなぎへの知識と素材を見る目を受け継ぎ、料理だけでなく、接客や店づくりにも力を注いできました。
友栄では、うなぎの脂の状態を見ながら、四度づけするタレの量や仕上がりを調整しています。タレをしっかりまとわせながら、味を重たくしない。素材に合わせて細かく仕事を変える姿勢が、この店の味を支えています。
佐藤氏は人材育成にも力を入れています。未経験者でも段階的に技術を学べる環境を整え、スタッフが長く働ける店を目指してきました。名店の味を個人の技だけに頼らず、店全体で守ろうとする考え方が伝わります。
この日の料理

うな重
うな重が到着しました。

蓋を開けると、肉厚なうなぎが重なるように盛られています。まず、その大きさと厚みに目を奪われました。

身は驚くほど柔らかく、箸を入れるとふっくらとほどけます。蒸しを利かせた、やさしい仕上がりです。
タレはしっかりと絡んでいますが、甘さは控えめ。脂ののったうなぎを重たく感じさせません。ご飯とのバランスもよく、見た目の量に反して最後まで無理なく食べられました。
三島の名店「桜家」のように、焼き目の香ばしさを前に出すタイプとは対照的です。友栄は表面のパリッとした食感よりも、身の厚さと柔らかさを楽しむうな重だと思います。
肝吸いはすっきりとした味わい。漬物も口を整える役割をきちんと果たしていました。
卓上には、うなぎの栄養について説明した案内があります。料理だけでなく、うなぎそのものの魅力を伝えたいという店の姿勢が感じられました。


長く待つことを考えても、足を運ぶ価値のある一軒です。
印象に残ったのは、うなぎの厚みと柔らかさ。香ばしさを強く出す蒲焼とは違い、ふっくらとした身の質を素直に楽しめます。
電話でうなぎを確保したうえで、午前中の早い時間に訪れるのがよさそうです。箱根や小田原へ出かける際に、また立ち寄りたいと思います。