軽井沢の「ブレストンコート ユカワタン」を、2年ぶりに訪問しました。今回で2度目です。
前回は、季節を感じる料理と、森に囲まれた静かな空間が強く印象に残っていました。その記憶があったので、今回も楽しみにしていた一軒です。
食事を終えてみると、やはり好きなお店だと感じました。料理はもちろん、器や盛り付けまで含めて、ここで食べる楽しさがあります。
お店について
ユカワタンは、星野リゾートが運営する軽井沢ホテルブレストンコートの敷地内にある、一軒家のフランス料理店です。
お店のコンセプトは「水のジビエ」。海のない信州で、鯉や岩魚、鱒などの川魚に光を当てています。川や森の食材をフランス料理としてどう見せるか。その考え方に、この店らしさがあります。
今回も鯉の一皿が登場しました。こうした食材をコースの中で楽しめることも、軽井沢まで足を運びたくなる理由のひとつです。


この日の料理

アミューズ・ブーシュ
始まりは、石や木を使った器に並ぶ小さな料理から。
ひとつずつ形も盛り付けも違い、食べる前から目を引きます。森に囲まれたお店の雰囲気ともよく合っていました。




鯉と蕗の薹のコンビネゾン
前菜は、鯉と蕗の薹を合わせた一皿。ガラスの皿の中央に小さく切った鯉を盛り、周囲に鮮やかな緑色の粉を散らしています。

乳飲み仔山羊のレ・ドス 炭の薫り
仔山羊の串焼きとスープを、木の切り株に載せた一品。串焼きには炭の香りがあり、スープとともに楽しみました。見た目だけでなく、香りや食感にも変化があり、次の料理が楽しみになります。

グリーンアスパラガスのエピュレ
アスパラガスと生ハムは、火入れと塩加減のよさが印象に残る一皿でした。組み合わせはシンプルですが、こうした料理にも満足感があります。

姫鱒のミキュイ
前菜の4品目は、姫鱒のミキュイ。後に続くサーモンのポワレとは別の魚料理です。

野菜のブーケ
野菜のブーケは、クレープに色とりどりの野菜や花を詰めたもの。花束のように仕立てられていて、季節の野菜を楽しく見せる工夫がありました。

サーモンのポワレ 余香のエキストラクションソース
サーモンは皮目がパリッと焼かれ、身はミディアムレア寄り。ふっくらとして、しっとりした食感が残っていました。
泡状のソースや野菜を合わせた盛り付けは、赤、緑、白の色合いが鮮やかです。皮と身の食感の違いも楽しめる一皿でした。

羊のオートクチュール
肉料理は「羊のオートクチュール」。
細長く整えた羊肉の上に、細かなトッピングを重ねた盛り付けが目を引きます。食感にも変化がありました。
横に並ぶ筒状の胡瓜には、それぞれ異なるハーブが入っています。ひとつずつ香りが変わり、付け合わせまで楽しめる料理でした。

苺のコンポジション
最初のデザートは「苺のコンポジション」。淡い赤色のドーム状で、苺のムースにクリームやソルベなどを重ねたもの。層ごとに食感が変わり、甘味と酸味のバランスもよかったです。黒い器に苺の色が映える盛り付けも印象に残りました。

ミルフィーユショコラ
チョコレートのミルフィーユは、薄くパリッとした生地と、きめ細かなクリームの組み合わせ。バニラアイスクリームが添えられていました。

小菓子
最後は、串に刺した小さな菓子。レモンの球体やぶどうを模したものなど、最後まで見た目を楽しませてくれます。食後のお茶やコーヒーの器にも、ガラスや木が使われていました。

Yummies View
2年前の印象がよかったお店への再訪は、どうしても期待が高くなります。今回は、その期待に応えてくれる食事でした。
鯉やヤギといった食材、炭の香り、野菜やハーブの使い方。料理ごとに違う楽しさがありました。アスパラガスやサーモンの火入れも印象に残っています。
器や盛り付けには工夫がありますが、食べたときの食感や香りにもきちんとつながっている。そこが、ユカワタンを好きな理由だと思います。
軽井沢の静かな環境も含めて、時間を取って食事を楽しみたい一軒です。季節を変えて、また伺いたいと思います。
この店の訪問記
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