札幌の名店「すし宮川」を訪問。
月初に翌月末までの予約が始まる仕組み。予約開始日に電話をかけたところ、運よくつながり、個室であればということで席を確保できました。
北海道の食材を使ったつまみから始まり、赤酢のシャリを使った握りへ。特に函館の蝦夷鮑が印象に残りました。
お店について
札幌・円山エリアにある江戸前鮨の名店。
宮川政明氏が2014年に開業し、「ミシュランガイド北海道 2017 特別版」で三つ星を獲得しました。
カウンターは7席と個室。カウンターは木目の美しい一枚板を中心に、落ち着いた空間が広がっています。

店主について
北海道出身の宮川政明氏。
海外での経験を経て、2014年に札幌で自身の店を開業しました。
食事の最後にご挨拶した際には、「鮨よしたけ」出身とのお話も伺いました。
2019年には、マンダリン オリエンタル 東京に姉妹店「鮨 心 by 宮川」をオープン。札幌だけでなく東京にも活動の場を広げています。
この日のおまかせ
つまみからスタート。
北海道産の食材が多く登場するのは、札幌で鮨をいただく楽しみの一つです。
網走産の松茸を使った茶碗蒸し(写真撮り忘れました)から始まります。
ハタの出汁しゃぶしゃぶ
出汁にくぐらせたハタをポン酢でいただきました。

ふぐの煮こごり
ふぐの身を煮こごりに仕立てた一品。小さく切り分け、刻んだねぎを添えています。

金目鯛、菊のあんかけ、翡翠銀杏
金目鯛に菊のあんを合わせ、翡翠銀杏を添えた一皿。
菊の花びらと輪切りの柑橘を使った盛り付けも印象的です。

目鯛の昆布締め
昆布締めにした目鯛を、ポン酢、柚子、山わさびとともに。透き通るような身に、刻んだねぎを添えた盛り付けです。

函館産蝦夷鮑
この日のつまみで、最も印象に残った一品。
プリプリとした食感の蝦夷鮑を、煮汁と肝を煮詰めたソースでいただきます。鮑そのものも素晴らしいのですが、特によかったのが、このソースを使った二段構成。

鮑を食べ終えた後にシャリを加え、ほぐしてリゾット状にしていただきます。鮑の旨みが詰まったソースをシャリと合わせることで、また違った味わいになりました。

さんまと香味野菜
さんまに香味野菜を合わせた一皿。脂のある魚に香味野菜を組み合わせた、握り前のつまみです。

握りに入ると、シャリの個性が際立ちます。赤酢を使ったシャリは、外側がかっちりとしていて、中心はもっちり。口に入れた瞬間にほどけるのではなく、噛み進めるうちに少しずつほどけ、ネタと一体になっていきます。
一方で、シャリが冷たいのが気になりました。ここは好みが分かれるところだと思います。
新いかと真鯛

赤むつ

カツオ

小肌
小肌は皮目に細かな包丁が入り、銀色の美しい仕上がり。

紫うに軍艦

ズワイガニ

トロのさく漬け

車海老

穴子

最後は玉子と味噌汁で締めました。


お酒
お酒もおまかせでお願いしました。
日日 愛山

玄宰 特別純米

印象に残ったのが、スペックを前面に出さない「日日」。料理と一緒に楽しみながら、つい盃が進みました。

北海道の食材を使ったつまみと、独特の赤酢シャリが印象に残る一軒でした。
つまみでは函館の蝦夷鮑が抜群。プリプリとした身はもちろん、肝と煮汁を煮詰めたソースにシャリを合わせる食べ方がよかったです。
握りは、外側がかっちり、中心がもっちりとしたシャリが特徴。口の中でほどけ、ネタと一体になるまでの時間が長く、じっくり味わうタイプの鮨です。
ただし、冷たく硬めのシャリは好みが分かれそう。柔らかくほどけるシャリが好きな方には、少し違った印象になるかもしれません。
北海道の食材を楽しめるつまみの完成度は高く、特に蝦夷鮑は再訪した際にもぜひいただきたい一品でした。