麻布十番の鮨店「みつい」を訪問しました。
銀座「青空」、西麻布「鮨祥」を経て独立した三井祥さんのお店です。今回はOMAKASEで予約して伺いました。
つまみから握りまで、丁寧に手をかけた料理が続きます。なかでも印象に残ったのは、赤うにの軍艦。大将との会話も弾む、距離の近いカウンターでした。
お店について
「みつい」は2025年に開業。麻布十番駅から徒歩約4分のビルの5階にあります。メインカウンターは9席。入口近くには個室も設けられています。
木の設えに、土壁のような質感の壁。照明は控えめで、生け込みにも目が留まります。派手さはなく、暖簾をくぐる前から食事への期待が高まる佇まいでした。
器や内装にも統一感があります。きちんとした鮨店の雰囲気がありながら、席に着くと堅苦しさは感じません。

店主について
店主の三井祥さんは、銀座「青空」の高橋青空さんの鮨に惹かれ、その門を叩いたそうです。8年半の修業を経て、西麻布「鮨祥」の付け場を任されました。その後、麻布十番で自身の店を開業しています。
屋号の書は、師匠の高橋青空さんによるもの。独立した店にも、師弟のつながりが残っています。
公式予約ページでは、全国の生産者を訪ね、直接仕入れた食材も使っていると紹介されています。三井さんは酒ディプロマの資格も持ち、日本酒などのペアリングも用意しています。

この日の料理
おまかせは、つまみから握りへと進みます。出汁の旨みや焼き物の香ばしさを楽しんだあと、握りをいただく構成でした。
つまみ
つまみで印象に残ったのは、金目と鮑です。金目は脂の甘さがあり、出汁との相性も良い。脂がのっていても、重たく感じない一皿でした。鮑は身の食感に、肝の旨みが重なります。





烏賊

えび

中トロ 塩

赤身

中トロ

イワシ

海老


くじら

赤貝

赤うに
この日の雲丹は、赤うに、ばふんうに、むらさきうにを含む4種類から一つ選べました。選んだ赤雲丹は濃厚な旨みと甘さがあり、香りも良い。後味は重たくならず、この日の握りのなかでも特に印象に残りました。


穴子

とろたく

クルミのセミフレッド

Yummies View
料理には丁寧な仕事を感じました。つまみも充実していて、赤うにの軍艦のように、食後まで印象に残る一貫もあります。
好みと少し違ったのは、白酢のシャリの温度です。人肌よりやや温かく感じられ、その点は気になりました。
鮪のおいしさについても、これまで訪れたトップクラスの鮨店と比べると、差を感じたのが正直なところです。仕入れの条件や価格帯もあると思いますが、理由までは分かりません。
それでも、価格と内容を合わせて考えると、よくここまで出しているなと感じます。つまみから握りまで、満足してもらおうという努力が伝わってきました。
次に伺うなら、鮨の好きな友人と。大将との会話も含めて、肩の力を抜いて楽しみたいお店です。






