銀座の「青空(はるたか)」を訪れました。今回で5回目です。
何度訪れても、ここのシャリには強い印象が残ります。はっきりとした酸味があり、鮪の旨味や脂に負けない。この日も、つまみから握りまで、おまかせでいただきました。
特に心に残ったのは、あわびと穴子の火入れ。そして、落ち着いて食事を楽しめるカウンターの雰囲気です。
お店について
銀座8丁目のビル6階。店内は白木のカウンターを中心とした、簡素で品のある空間です。
席に着くと、自然と気持ちが落ち着きます。この日も年齢層は比較的高め。常連と思われる方が多く、皆さん穏やかに食事を楽しんでいました。周囲の賑やかさが気になることもなく、目の前の料理に集中できます。
ミシュランガイドでは三つ星に選ばれています。今回も、その評価に納得する食事でした。

店主について
店主は高橋青空さん。「すきやばし次郎」で修業した鮨職人です。店名の「青空」は、ご本人の名前に由来します。
店舗サイトによると、仕入れは自ら毎朝豊洲へ。季節や産地だけでなく、その日の魚の状態を見て選んでいるそうです。シャリには2種類の山形米を使い、米酢と塩を効かせています。ネタに合わせて温度も調整するとのこと。
実際に食べると、魚の味だけでなく、歯ごたえや温度までよく考えられていると感じます。あわびに残る心地よい弾力と、穴子のほどけるような柔らかさ。同じ火を入れる仕事でも、食材ごとの違いがはっきりしています。
接客も丁寧で、気負わずに過ごせます。料理の技術と、この居心地のよさ。その両方が、繰り返し訪れたくなる理由です。
この日の料理
今回も、つまみから握りへと進むおまかせをお願いしました。
つまみ
せりのおひたし

真だこ

とらふぐの湯引き

白甘鯛、とらふぐの皮

鯛

あわび

さわらの藁焼き

つまみで特に印象に残ったのは、とらふぐとあわびでした。
とらふぐは、繊細ながらも確かな歯ごたえがあります。噛むほどに旨味が出てきて、ゆっくり味わいたくなります。
あわびは、こりっとした食感を残した火入れ。柔らかくするだけではなく、噛む楽しさもあります。この食感と旨味の出方に、仕事の細かさを感じました。
握り
すみいか

さよりの昆布締め

春子鯛

赤身

中トロ

大トロ

こはだ

海老

小柱

うに


はまぐり

追加
しめさば

穴子

玉子

握りに移ると、シャリの存在感が際立ちます。
初めて訪れたときは、塩気を強く感じたほどでした。この日は、すっと通る酸味が印象的。輪郭のはっきりしたシャリですが、ネタと一緒に食べると収まりがいい。
そのよさが最も分かりやすいのが鮪です。
赤身には、気になる臭みや血っぽさがありません。鮪の旨味を素直に感じられます。中トロ、大トロへと脂が増しても、シャリの酸味が効いて、口の中に重さが残りません。
そして、この日も忘れられない一貫になったのが穴子です。
口に入れると、身がふわっとほどけます。形を保っていた穴子が、シャリとともに消えていくような食感でした。柔らかさに驚きながらも、穴子の味はきちんと残ります。
この穴子を食べるために、また来たい。そう思うほど好みの握りでした。
Yummies View
この店の訪問記
- 銀座|青空|銀座の鮨を代表する一軒
- 銀座|青空|5度目の訪問。鮪とシャリ、忘れられない穴子
5回目の訪問でも、鮪とシャリの組み合わせ、穴子の食感には改めて驚かされました。
特に、あわびの歯ごたえと穴子の柔らかさが印象に残ります。食材ごとに、どこまで火を入れ、どんな食感を残すのか。その違いを食べながら楽しめました。
店内の落ち着きも、自分にはよく合っています。周囲を気にせず、つまみから握りまでゆっくり味わえる。接客にも安心感があります。
鮨そのものを楽しみたい日に、また訪れたいお店です。次の予約も楽しみにしています。