バンコクでミシュラン一つ星を獲得した「Saawaan」が日本に進出したと聞き、虎ノ門ヒルズの「SAAWAAN BISTRO」を訪問しました。
タイ料理といえば、辛味や酸味、ハーブを効かせたカジュアルな料理を思い浮かべます。こちらは、そうしたタイ料理の特徴を残しながら、日本の食材や現代的な調理法を取り入れたレストランです。
アラカルトで何皿か注文し、その料理を楽しんできました。
お店について
虎ノ門ヒルズにあるモダンタイ料理のレストラン。
バンコクの「Saawaan」をルーツに持ち、伝統的なタイ料理を現代的なスタイルで提供しています。
店内は落ち着いた照明に、黒を基調としたテーブルウェア。植物を多く配置した内装も印象的です。



この日の料理
アミューズ|黒米のチップと海老、タマリンド
最初に出てきたのは、黒米を使った小さなチップ。海老とタマリンドを合わせた一口サイズの料理です。黒米の軽い食感に、海老の旨味とタマリンドの甘酸っぱさが重なります。

牡蠣
大ぶりの牡蠣を殻ごと使った一品。冷たい状態で提供され、香味野菜とソースが添えられています。牡蠣の旨味に、タイ料理らしい調味料を組み合わせた料理でした。

生うにと卵黄の焼きディップ、もち米スティック
生うにと卵黄を使ったディップに、表面を香ばしく焼いた仕立て。横には、葉で包んだもち米のスティックが添えられています。うにの濃厚な旨味と卵黄のコクが特徴的。タイ料理の食材の使い方を、少し違った形で楽しめる一品です。

甘エビのココナッツタルタル
細かく刻んだ甘エビを丸く盛り付け、周囲には白いココナッツベースのソース。甘エビの柔らかな食感と甘味に、ココナッツのまろやかさを合わせています。香草も添えられ、見た目はフレンチの前菜のようです。

お野菜のタマリンドグリル
ヤングコーン、レンコン、きのこ、スナップエンドウなどを使ったグリル。野菜それぞれの食感を残した火入れです。タマリンドを使ったソースが添えられ、野菜の甘味に酸味とコクを加えています。

豚トロ肉のグリル、レッドチリペーストとスターフルーツのピクルス
豚トロを厚めに切り、香ばしく焼き上げた料理。表面にはしっかり焼き色がつき、中は柔らかく仕上がっています。レッドチリペーストのソースに、スターフルーツのピクルスを合わせた構成。脂のある豚肉に、辛味と酸味を組み合わせるところがタイ料理らしい一皿です。

和牛のグリル、マッサマンソース
この日の料理で特に印象に残った一皿です。和牛は中心に赤みを残した火入れ。肉の柔らかさと旨味が感じられます。マッサマンカレーをベースにしたソースを合わせています。和牛の脂とスパイスの風味がよく合い、肉料理としても完成度の高い仕上がりでした。

鶏肉のジンジャー、タイ生姜とバジルソース
鶏肉にきのこなどを合わせ、オレンジ色のソースをたっぷりと使った料理。香ばしく焼いた食材に、タイ生姜の香りを効かせたソースがよく合います。

ジャスミンライスと黒米
ご飯はジャスミンライスと黒米の2種類。ジャスミンライスは香りがよく、黒米はしっかりとした食感。スパイスを使った料理のソースと一緒にいただくと、また違った楽しみ方ができます。

この日いただいたお酒
獺祭のスパークリング。日本酒の柔らかな甘味と細かな泡が、タマリンドの酸味を使ったアミューズによく合いました。タイ料理に日本酒という組み合わせも面白いものです。

Yummies View
タイ料理の印象が少し変わるレストランでした。
辛味や酸味、ハーブを使ったタイ料理の特徴は残しながら、盛り付けや調理法にはフレンチのような要素も感じられます。
特に和牛のマッサマンソースは印象的でした。和牛の火入れがよく、タイカレーの風味を肉料理のソースとして生かしています。
料理によっては、伝統的なタイ料理というよりも、タイの味を取り入れた創作料理に近い印象も受けます。
店内は落ち着いた雰囲気で、サービスもレストランらしい丁寧さがあります。
カジュアルなタイ料理店とは違い、ゆっくり食事を楽しみたいときにも使いやすい一軒です。
タイ料理の新しい楽しみ方を知ることができた初訪問でした。






