先月に続いて、赤坂見附の「Atami」を再訪しました。

初回は、締めに登場する黒毛和牛のハンバーガーのインパクトが強く残りました。

2回目となる今回は、少し違った印象です。

ハンバーガーだけではなく、薪火や炭火を使いながら旬の食材を組み立てていく、コース全体の流れにこの店らしさを感じました。

お店について

赤坂見附駅から歩いてすぐ。店内はカウンター8席のみ。目の前で調理が進み、火入れや盛り付けまで見ることができます。

料理は和の技法を土台にしながら、薪火や炭火を積極的に使うスタイル。高級食材を並べるというより、とうもろこし、鰯、じゃがいも、スイカといった季節の食材に火や香りを加え、それぞれの持ち味を引き出していきます。

カウンターならではのライブ感も、この店の楽しさの一つです。

料理の説明は丁寧で、提供のテンポも良好。席だけのカウンターなので、料理が仕上がっていく様子を眺めながら食事が進みます。

食への関心が高いゲストが多く、店内は落ち着いた雰囲気。料理人との距離が近い一方で、過度にカジュアルになりすぎないバランスもよく感じました。

atami お店について

シェフについて

料理を手がけるのは高橋輝シェフ。薪火を使った料理を軸に、季節の食材を取り入れながらコースを組み立てています。最後に登場する薪焼きハンバーガーが看板料理ですが、前菜から一貫して「火と香り」を意識した料理が印象的です。

若いシェフですが、2回訪れてみると、ハンバーガーだけに頼らず、コース料理として店の個性を作ろうとしていることが伝わってきました。

atami シェフについて

この日いただいた料理

この日は夏の食材を中心としたおまかせコース。

焼きとうもろこしの冷製スープ

薪火で香りをつけたとうもろこしの冷製スープからスタート。とうもろこしの自然な甘さに、薪の香ばしさが重なります。シンプルな料理ですが、最初の一皿からAtamiらしい火の使い方が伝わってきます。

atami 焼きとうもろこしの冷製スープ

鰯のブルスケッタ パプリカソース

脂の乗った鰯を使ったブルスケッタ。鰯の旨味と香ばしく焼いたパンの組み合わせがよく、素材を生かした素直なおいしさです。

atami 鰯のブルスケッタ パプリカソース
atami 鰯のブルスケッタ パプリカソース

熟成じゃがいものフライ

熟成させたじゃがいもをフライに。表面は軽く、中はしっとりとなめらか。噛むほどにじゃがいもの甘みが出てきます。派手さはありませんが、素材そのもののおいしさがよく分かる一品でした。

atami 熟成じゃがいものフライ

西瓜 グラニテ

コースの途中にはスイカを使った冷たい一皿。みずみずしい甘さとすっきりした後味で、それまでの料理から一度口の中を切り替えてくれます。

atami 西瓜 グラニテ

黒毛和牛100%薪焼ハンバーガー

締めはAtamiの名物、薪焼ハンバーガー。黒毛和牛100%。つなぎを使わないパティで、肉の旨味をストレートに感じます。炭火の香りに半熟卵とバンズが合わさり、バーガーとしてのまとまりもいい。初回にも強く印象に残りましたが、やはりこの店を象徴する一品だと思います。

atami 黒毛和牛100%薪焼ハンバーガー
atami 黒毛和牛100%薪焼ハンバーガー

トンカ豆 自家製アイスクリーム

最後はアイスクリームとアールグレイ。

atami トンカ豆 自家製アイスクリーム

Yummies View

初回は、どうしてもハンバーガーの印象が強く残りました。

2回目で見えてきたのは、その前に続く料理の面白さです。

旬の食材を選び、薪火や炭火を使って香りを加える。料理によっては火を前に出しすぎず、素材そのものを食べさせる。

その積み重ねの先に、最後のハンバーガーがあります。

「薪焼きバーガーの店」というだけでは少しもったいない。

季節を変えて、またコース全体を食べてみたいと思いました。

その前になかなか予約が取れませんが。

Yummies Rating
4.0 / 5

この店の訪問記

  1. 2回目の訪問4.0 / 5この記事
    赤坂見附|atami|薪火を軸に組み立てるコース、名物バーガーだけではない魅力
  2. 初回訪問4.0 / 5
    赤坂見附|atami|薪火で仕上げるハンバーガーコース